ヤンキーの多い中学校で浮いていた私が同窓会に行った結果

この前行った同窓会は最悪だった。

まず少々治安の悪いとされている地域の公立中学校の同窓会だというのに、
同級生の格差というか明暗ははっきりとしていた。

地元にこだわるマイルドヤンキー系と、
もっと都会へワンランク上の生活を追い求める意識高い系との確執は顕著で
お互いの存在を無視して、
同じ価値観のもの同士しか口をきかないという非常に後味の悪い同窓会だった。

私はどちらとも軽く挨拶を交わしただけで、
懐かしい話も深い話もすることなく帰ってきた。

しかも当時の担任の先生から声をかけられたときは身構えてしまった。

担任は少しずれたところのある盲目突撃型で、
熱意はあるのだろうがどうもなにかずれてないか?という発言の多い先生だった。

「努力すればなんでも乗り越えられる」
「団結は最強だ」

とかとにかく熱く語るので、
冷めた考えをする私はとても苦手だった。

おまけに趣味が運動だとかで、
やたらと身体を動かすことを薦めてきた。

外で身体を動かすくらいなら教室で1人、
本でも読んでいた方が楽しい私は当時本当にうんざりしていた。

運動音痴の私はしっかりと目をつけられ、
ことあるごとに「勉強さえできればいいってものではないぞ」とか
「スポーツで協調性を学べ」だとかしつこく忠告されていた。

かなりうっとうしくていつも適当にあしらっていた。

だからきっと先生からは嫌われているだろうと思っていた。

久しぶりにあった先生は私の近況を聞いてきた。

どうせまた否定されるだろうとは思ったが、
とっさに嘘をつくほどの機転のない私は進学先から就職先までべらべらと話してしまった。

実はかなり優秀といわれる大学をでて
国家公務員Ⅰ種に合格し官僚とよばれる身分になっていたのだ。

先生はかなり驚いたようだが
「そうかそうか、お前昔から頭が良かったからな。絶対出世すると思っていたぞ」とか言い出した。

心の中で
「嘘つけ。勉強ばかりできてもスポーツができないやつは人間として駄目だとか言ってたくせに」と言い返したが、
どうも私は人と争うのが苦手だ。

近くにいた同級生を捕まえて、
まるで私の出世は自分の手柄といわんばかりの自慢を始めたので、
慌てて理由をつけてその場を離れてしまった。

もうなんだかこの場にいるのがいたたまれず、
幹事に断りを入れて帰ってきた。

やっぱり切れてしまった縁は切れたままが正解だ。

もう同窓会には行かない。